食事がもたらす病気のリスク〔食育栄養コンサルト監修〕

日本ではメディアや社会的問題になっている「病気」と「食事」というワードは毎日目にするようになりました。

現在特に問題視されているのが

人間ドックの検査に引っ掛からない日本人の50歳以上の方が3%以下になり

50歳以上で処方箋(薬)を受け取り服用している割合が80%以上になった

という問題です。

日本の医療費は平成29年度で「42.2兆円」、これが進行していくと

50兆円に到達すると日本は医療費で倒産する」とまで言われています。

この現状を打破するべく、今の日本では様々な政策などが考えられていますが

なかなか難航しているのが現状です。

 

野菜不足が引き起こす3大死因と認知症の原因

がん

野菜不足や脂肪過多、飲酒喫煙などの生活習慣の乱れはがんの発症リスクを高めることが知られています

日本人の死因上位にも上がる「大腸がん」は、菜食主義者(ベジタリアン)

肉類(保存・加工肉)や動物性脂肪の摂取量が少ない国や地域では

大腸がんの発生率というのは少なくなっています。

また、肥満は大腸がんのリスクを高めることもあるので、生活習慣には十分気を付けましょう。

 

〔生活習慣とがんの関係〕

食道がん 胃がん 大腸がん 肝臓がん 肺がん 乳房がん 前立腺がん
食生活 野菜の摂取
果物の摂取
獣肉類の摂取
保存・加工肉
塩分の摂取
アルコールの摂取 ⇧⇧ ⇧⇧ ⇧⇧
熱い飲食物の摂取
栄養関連要因 肥満 ⇧⇧
腺がん
⇧⇧ ⇧⇧
閉経後
運動 ⇩⇩

:リスク増加 :リスク増加(可能性大)

:リスク減少 :リスク減少(可能性大)

 


 

心疾患

心臓を動かすために必要な血液を供給るため心臓を取り巻いている血管(冠状動脈)が

動脈硬化などが原因で詰まってしまい、血流が滞ったり、途絶えたりしてしまうことで発生します。

心疾患には「狭心症」と「心筋梗塞」の2つがあります。

動脈硬化の原因の一つとされているのが、動物性脂質の過剰摂取です。

牛や豚などの動物の体温は、平均50℃以上とされており、人間の体内の温度では動物性の脂質は溶けずに固まります。

そのことによって、動物性脂質は過剰摂取すると体内(血中)で固まり動脈硬化やコレステロールの増加を促します

また、マーガリンやショートニングといった「トランス脂肪酸」の摂取は、体内の善玉コレステロールを低下させ

悪玉コレステロールを増加させる働きがあります。そのため動脈硬化や心臓病などのリスクを上げることが明らかになっています。

 

・狭心症

冠状静脈の血流が減少することで起こります。心臓の筋肉に酸素が供給されず酸欠状態になり

胸に痛みや圧迫感を感じます。症状は長時間継続することはなく通常数分から15分程度で収まります。

・心筋梗塞

冠状動脈が完全に詰まってしまい、血液が流れなくなった部分の心臓の筋肉が壊死してしまう病です。

壊死してしまった心筋は元には戻らないため、胸を締め付けるような強い痛みが30分以上続いたり

心停止によって死に至ったりする可能性が高い病気です。

 


 

脳血管疾患

脳の血管に問題が生じて脳にダメージを受ける病気の総称です。

代表的なものとして「脳内出血」「くも膜下出血」「脳梗塞」があります。

この3つをまとめて「脳卒中」と呼びます。

脳卒中の原因の一つである「高血圧症」は、塩分摂取と深い関りがあることが分かっています。

高血圧になる原因は、体内の塩分濃度が増えると、濃度を下げようとして多量の水分が吸収されます。

そのことで血管が膨張して血管内の圧力(血圧)が上がるためです。

日本人は、男女ともに塩分の摂りすぎであることが明らかになっています。

この摂りすぎた塩分を体外に排出する役割を果たしているのが

野菜や果物に多く含まれている「カリウム」です。

日常的に過剰な塩分摂取を控えるとともに、野菜や果物を積極的に摂取することで

これらは未然に防ぐことができるのです。

 

・脳内出血

脳内(大脳、小脳、脳幹)にある血管が破れて出血することで起こります。

血液が脳を圧迫するため、意識障害や麻痺、感覚障害などが現れます。

・くも膜下出血

脳を覆っているくも膜の内側で出血することで現れます。

くも膜下で出血が起きると、頭蓋内圧が急激に上昇して脳が圧迫されることによって

呼吸や循環が停止して、死に至ることがあります。

・脳梗塞

脳の血管が詰まり、血液が流れないことで起こります。血流が止まることで

脳内へ酸素や栄養素が行き届かないことで脳細胞が壊死してしまいます。

意識を失ってそのまま死に至ることもあります。

助かっても後遺症として言語障害や身体の麻痺などをもたらすリスクが高い病気です。

 


 

認知症

最近日本でも社会問題となっている、「認知症」ですが皆さんはどのような症状が認知症かご存知ですか?

朝食に何を食べたかを忘れるのは加齢に伴う「物忘れ」です。

一方、食べたこと自体を忘れるなど

日常生活に支障をきたすほどの記憶力、判断力の低下した状態」が「認知症」です。

また、最近の研究で話題になっているのは認知症は35年前から発症するといわれており

症状が発症するまでなら治すことができるといわれています。

現在も、認知症の研究は進められ、脳の健康に欠かせない

「DHA」が50%以下は認知症発祥のリスクを増加させるということもいわれています。

認知症の発症リスクは、年齢と共に高まり、85歳以上では4人に1人が認知症になるといわれています。

認知症の予防には、日ごろから脳を若々しく保つ「食生活」や「生活習慣」を心がけることが大切です。

 

・アルツハイマー型

認知症の代表ともいえるのが、「アルツハイマー型」です。

神経伝達物質のアセチルコリンが減少して起こると考えられています。

神経伝達物質のアセチルコリンの原料とされるのが

レシチン」「ビタミンB2」「たんぱく質」です。

DHAを含むこれらの栄養素をしっかりと摂取することで

認知症のリスクを大幅に減少させることができます。

・脳血管性

「活性酸素」によって脳の血管が傷ついて血流が衰えることで起こるとされており

「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」「脳卒中」などが原因で起こります。

 

「食事=お腹いっぱい」その考え方間違ってます

食事は「栄養素」の補給手段

本来の「食事」の一番の目的は、「自己生成ができない栄養素を食事から補うこと」です。

しかし、現代社会では「食生活」の乱れによって栄養の補給もバランスもとれていません。

その一番の原因とされているのが「食の欧米化」です。

外食やコンビニの普及で「簡単に」「手軽に」「油脂類や肉類の多い」食事を

とることができるようになったことで「好きなものを好きなだけお腹いっぱい」とる食生活が

当たり前になりました。

栄養素の基礎知識

人間は約60兆個の細胞でできています。

最初は1つの細胞が、1日に約リンゴ1個分の「新陳代謝」を繰り返して体を作り替えています。

その材料となるのが「栄養素」です。

栄養素の役割には大きく分けて3つの働きがあります。

  • 体を機能させるエネルギー源になる
  • 臓器や筋肉など身体の組織をつくる
  • 体機能の動きを調節して調子を整える

食事に含まれるそれぞれの栄養素が体の中で働くことで効果が得られます。

5大栄養素は古い!今は7大栄養素って知ってる?

5大栄養素

  • 炭水化物(糖質)
  • 脂質
  • たんぱく質
  • ビタミン
  • ミネラル

7大栄養素

  • 炭水化物(糖質)
  • 脂質
  • たんぱく質
  • ビタミン
  • ミネラル
  • 食物繊維
  • ファイトケミカルス

「食物繊維」と「ファイトケミカルス」という栄養素が、5大栄養素に新たに追加され話題を集めています。

 

栄養素のそれぞれの働きについては、下記で解説していますのでご覧ください。

栄養素の意外と知らない基礎知識〔食育栄養コンサルタント監修〕

 

 

まとめ

一人でも多く「食と健康」「病気と栄養」の関係を知って、この記事を読んだ方が家族や周りの方の健康を改善していくことが出来れば

将来子どもたちに「元気で過ごせる」日本を残すことができるのではないでしょうか?

現在も様々な研究が情報は更新され、「健康」と「病」の古い情報は全く役に立ちません

私たちができることは、正しい情報を大切な家族のために届けることです。

 

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